アキの想い -私自身も自宅で日々実感しています-

平成24年3月『K’s house(ケーズハウス)』の完成です。体感ハウス兼自宅ということで、さまざまな「こだわり」が詰まっています。その一部をご紹介させていただきます。

108度の家

108という数字は、正五角形の内角、煩悩の数、除夜の鐘の数、数珠の玉の数などが思い浮かべられます。またまつげがもっとも美しく見える“黄金の角度”が108度とだとか…
『K’s house(ケーズハウス)』はA棟、B棟から成っているのですが、これらの棟は90度でなく108度の角度でつながっています。設計した人間(私のことです)が90度では面白くないと、気分で少し角度を付けたのです(もちろん敷地の形状や方位等のことも考慮した上でのプランです)。そのせいで、大工さんやKES(ケス)構法の金物やプレカットの皆さんに多大なお手数をおかけしてしまいました。…少しだけ、反省しています(汗)
“108度の家”が“黄金の角度”に相応しく美しい建物になるように、そして何よりも「冬の太陽の光が室内にたくさん差し込み、夏の日光は遮られ、クーラー無しで暮らせる」そんな理想の住まいをプランの段階で考えました。

玄関ホールの吹き抜け

三階までの玄関ホールの吹き抜けを造りました。
建物で一番高い三階まで伸びた柱…木の力強さ、潔さ、生きている力を現したかったのです。気持ちの良い伸びやかな空間が生まれたと自負しています。
冬は暖気が上にあがり寒くなる、と敬遠される玄関ホールですが、ちゃんと断熱をしっかりして、暖房の方法を輻射熱タイプにすれば全然大丈夫です。空気を暖める暖房ではこうはいきません。
夏は北側の涼風を一階から取り入れて三階のトップライトから外部へ出す。この“下から取り入れて、上から出す”という空気の流れを造り、エアコンを使わないで夏を暮らします。

木製可動ルーバー

『可動ガラリ戸』と言った方がピ~ンと来るかも。
ハワイの病院を退院して、数日間ハワイのホテルで療養していた時、窓に設置してあったルーバーを抜けてくる風がなんとも気持ちよくて、「何時か自分の住まいを建てるときは、こんなルーバーが欲しいな」と思っていました。
平面プランを考える前に、既にその可動ルーバーを通り抜ける風を想像し、感じながら住宅を計画しました。

  

思い入れがある蔵の戸

自分の家の蔵の戸をこれまでじっくりと見たこともありませんでした。
だいたい蔵に入ったのは、悪さをした罰として親に真っ暗な蔵に閉じ込められて怖くて震えていた小学生のころまでなんです。(祖母の代わりに伯母さんがこっそりおにぎりを持ってきてくれて、感謝しながら食べさせていただいたような気がします。)その後はほとんど入ったこともありませんでした。
そもそも戸が開かなくなっていたんですけれど(笑)
今回、蔵の修繕は無理と思い、泣く泣く解体したわけですが、何とか少しだけでも先代や先々代の跡を残せないかと考えて、蔵戸を再活用することとしました。
家紋の“剣かたばみ”も観ることが出来ました。思いの外、綺麗でした。
風にあてて漆がなめない様に気をつけて使ってきたのだろうと想像がつきます。
先祖に対する感謝を忘れない為にも、また、今まであまり人目につくことが無かった分、これから皆に見ていただけるように、玄関横、インナーテラスの入り口の建具として再デューです。

まだまだ紹介しきれない「こだわり」がたくさん詰まっています。
夏の爽やかさ、冬の温かさ、そして木の香り…玄関を開けた瞬間に感じていただけます。ぜひ“体感”しにお越しくださいね。

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